私、山道帰一は今年の東方美人茶の買い付けに8月2日に行ってきました!
台湾の新竹県を中心とした一部の地域限定で、夏にだけ取れる稀少なお茶です。
東方美人茶がつくられる茶種は幅が広く、青心烏龍、青心大冇、台茶十二号(金宣)、
四季春、台茶十八号(紅玉)などがあり、またそれらが雑多になったものも茶園に植えられ、
混ざったまま収穫され、特殊な雑味が一つの調和を奏でた作品にもなったりします。
とはいえ、全てはその年の天候、土壌、そして作り手という三才(天地人)が最大の決め手であります。
茶師、徐兄弟には一年に一度、この時期に会います。
そして、会った瞬間「電話してきてよー。用意があるんだから。」と言われちゃいました。
そうなんです。
用意に時間がかかるんです。
茶葉を買いに来た客とは一味異なる執拗にテースティングする10年来の客です。(笑)
こんな感じで、今年の採れたての東方美人茶を満喫させてもらいます。
これは用意に時間がかかるわけです。
いつも、ふらっと行くので、申し訳ない。
でも、何故かやめられないふらっと出現するのを。(笑)
2017年東方美人茶、ヒトコトで言えば、三才に恵まれましたな!
当たり年認定で!
ちなみに、今年の東方美人茶の品評会における一位の特等奨は一斤、50万元(約200万円)の値が付いただとか。
思わず、聞くのに集中して、時間や空間を忘れてしまいます。
お茶を深く楽しむのに必要な心は、やはりゆったりと、時間を気にしない空間の中で、その繊細さを探求できますよね。
しかし、方や我々、現代人の生活と言ったら、そういった余裕を根こそぎ奪われているのが実情で。( ノД`)シクシク…
その中でも、そう、限られた時間の中でも、何かを追求しようとする姿は、ある意味、人生そのものですよね。
20種類近い、選りすぐりの東方美人茶のテースティングを終え、余韻に浸っていたい茶満福。
しかし、茶の変化の激しい香味を楽しんだ後は、選択が迫られます。
「う~ん、全部持って帰りたい」
というのが本音ですが、今年の茶通の東方美人のために三種ほど厳選しました。
今年は文山茶区でも、ここ数年来力を入れていた文山美人茶を、
東方美人茶と命名していいものも出来上がり、新竹県から二品。
文山茶区から一品と紅茶を一品で、合計四品をラインナップとしました。
一ヶ月が経ち、味も安定したので発売開始です!
ちなみに、東方美人茶は1年以上熟成させたものが一番美味しいので、
2016年東方美人茶は今からが更に美味しく飲んでいただけます!!
品評会で頭等奨をとれる花香・蜜香を兼ね備えた非常に少ない産出量の東方美人茶。
入門者がこれを飲んだら、もう他の東方美人茶を東方美人茶と思えなくなってしまうかも。
★東方美人茶【特品】
蜜香が非常に秀逸な一品です。
いつも茶通で出しているDS3と呼ばれる六段階の真ん中の指標のクラスです。
★東方美人茶【文山】
文山茶区でもここ五年間、東方美人茶の製茶に力を入れてきました。
昨年くらいから安定した独特の味わいが醸し出され、新竹県とは異なる文山特有の東方美人の歴史が始まっています。
★文山蜜香紅茶
紅茶特有の収斂性はえぐみではなく、マイルドで濃厚なコクがあり、烏龍品種で作られたお茶ならではの気品があります。
紅茶好きにはたまらない砂糖なしで美味しく飲める、蜂蜜のような甘味あるお茶です。