東方美人茶の違い

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お客様から、「東方美人茶の【超特級】と【特品】と【特級】の違いを教えてください」というご質問がありましたので、その違いを書きます。

【超特級(2017年度)】

この超特級の東方美人茶は、東方美人茶を飲みなれた人だけではなく、だれが飲んでも素晴らしいと感じられるかと思います。
特徴的な輪郭として、ベルガモットのような花香と濃厚な蜜香を持っています。
花香がするのは東方美人茶全体の産出量の1%にも満たない希少な茶葉であり、偶然の産物です。
と言いますのも、それほどの品質の茶葉であっても、茶摘みの際に雨にあったりすれば、花香は失われてしまいます。

花香を維持し、さらに香味のバランスが頭等奨を取れるクラスとなれば、さらに少なく、これは今年、頭等奨を取ったものと同じ茶園とで同じロットで生産されたものであり、まごうことなき、東方美人茶の中でも王者の貫禄を持った最高級品質です。
そのため、茶通でストックしている量も非常に少ないです。高価ですから。(笑)

【特品(2017年度)】

昨年の「特級」(2016年度)と同等品ですが、こちらは熟成二か月未満なのに対して、「特級」(2016年度)は、一年熟成であり、東方美人の一番の飲み頃とされています。
ただし、香りな関しては、旬なものの方がいいという人もいます。
この辺りは好みと嗜好性の違いになることと思われます。

今年の「特品」は、茶通で出す最もスタンダードな旧DS3クラスと呼ばれる、六段階のうち上から三番目の品質のものです。
東方美人茶は台湾新竹県で産出されるものですが、すぐ横の台北県で販売されている東方美人茶は、7割が産地偽装品で東方美人茶ではないと茶商の間では言われています。(これはプロのテースターたちが確認済みです)
その中でも本物の東方美人茶であり、さらにその風格として必要なものを抑えている(花香以外)のが、このお茶であります。

【特級(2016年度)】

茶通で出す最もスタンダードな旧DS3クラスと呼ばれる、六段階のうち上から三番目の品質のものです。
一年の熟成を得てコクとまろやかさは断然際立ち、味だけならば一つ上のクラスといっても通用するほど、良質な茶葉を正しい環境で保存できた仕上がりになっています。
クラスだけで言えば、今年の「特品」(2017年度)クラスですが、味わいは一年熟成のこちらの方が、深みとコク、マイルドさが際立ち、味わいに年輪が重ねられた飲み頃で、こちらもお勧めであります。

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